最終更新日: 2026年10月8日
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」は、災害時に飼い主がペットを連れて避難する「同行避難」を原則としています。ただし避難所ではペット用品は備蓄されておらず、トイレ用品も含めて飼い主が自分で用意する必要があります。何をどれだけ備えればよいか、公的資料と実在製品のスペックをもとに整理しました。
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「同行避難」は「同室避難」ではない
環境省ガイドラインが推奨する「同行避難」とは、飼い主がペットを連れて指定緊急避難場所まで避難する行動そのものを指します。ここで誤解しやすいのが、同行避難は「避難所でペットと同じ部屋で過ごせること」を保証する言葉ではないという点です。多くの避難所では、動物アレルギーを持つ人や動物が苦手な人への配慮から、ペットは人の居住スペースとは別のエリア(屋外・倉庫・駐車場の一角など)で管理するのが基本ルールとされています。
そして、ペットの飼育管理(餌やり・排泄処理・健康管理)はすべて飼い主の責任で行うことになっており、餌・ケージ・トイレ用品は避難所に備蓄されていません。これが、ペット用の備蓄を事前に用意しておく必要がある理由です。
東日本大震災で明らかになった「同行避難できなかった」現実
東日本大震災の発生当時、避難指示区域で飼われていた犬と猫はおよそ1万6,500匹いたとされています。しかし、同行避難の原則がまだ広く知られていなかったこともあり、飼い主とともに同行避難できたのはわずか1,670匹でした。自宅に残されたペットの多くが津波や家屋倒壊の犠牲になったほか、ペットが心配で自宅に戻った飼い主が被災する事例も報告されています。この教訓から、平成25年に環境省の「災害時におけるペット救護対策ガイドライン」が公表され、同行避難の原則が明確化されました。
その後の2016年熊本地震でも、環境省が熊本市を除く16市町村の避難所136か所を巡回調査したところ、それ以前も含めペットの同行避難が確認された避難所は85か所(62.5%)にのぼった一方、調査時点で実際にペットが避難所にとどまっていたのは50か所(36.8%)にとどまりました。避難生活が長引く中で、飼育環境の負担や周囲への配慮から、途中でペットを親族宅や預かり施設に移した飼い主が一定数いたことがうかがえます。同行避難できたとしても、避難所で長期間過ごし続けられるとは限らない、という点も踏まえて備えておく必要があります。
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| 製品名 | 種別 | 内容量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Amazonベーシック 犬用エチケット袋 | 排泄処理袋 | 900枚(15枚×60個) | 33×23cm、無香料 |
| ケラッタ 防臭袋(うんちが臭わない袋) | 排泄処理袋 | 180枚 | 23×38cm、7層構造でにおい漏れを抑制 |
| BOS 防臭袋 ペット用 | 排泄処理袋 | 90枚(Mサイズ) | 医療用防臭素材BOS採用 |
| ユニ・チャーム デオトイレ 紙製サンド | 猫砂(システムトイレ用) | 4L | 緑茶成分配合で消臭・抗菌、可燃ゴミとして処理可、成猫1頭で約1か月交換不要 |
| 厚型ペットシーツ(ワイド) | ペットシーツ | 60枚(約45×60cm) | 薄型より吸収力が高く、断水時の応急トイレの下敷きとしても使いやすい |
※価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各ECサイトで最新情報をご確認ください。
猫砂・ペットシーツは「人の簡易トイレ」の代用にもなる
厚型のペットシーツは吸収力が高く、水を使わずに排泄物を処理できるため、断水時に人間用の簡易トイレとして応急的に活用する方法も防災の分野で紹介されています。洋式便器に袋をかぶせ、その内側に厚型シーツを敷いておくと、簡易トイレの凝固剤が手元にない場合の代替にもなります。逆に、人間用の非常用トイレ凝固剤(高吸水性ポリマー)は猫砂の代用としても機能するため、ペットのトイレ用品と人間の携帯トイレ・簡易トイレは、どちらかが不足した際にお互いを補い合える備蓄品です。備蓄を計画する際は、ペット用・人間用を別々に管理するのではなく、まとめて置き場所を決めておくと、いざというときに取り出しやすくなります。
避難所でのペットのマナー
排泄物は必ず飼い主が処理する
避難所内外を問わず、ペットの排泄物は飼い主の責任で処理・持ち帰りが求められます。防臭タイプの処理袋を備えておくと、共同生活の場でのトラブルを減らせます。
無駄吠え・鳴き声への配慮
避難所には動物が苦手な人やアレルギーを持つ人もいます。日頃からケージやキャリーバッグに慣れさせておくことが、避難所トラブルの予防につながると言われています。
身元表示を忘れずに
迷子になった場合に備え、首輪の迷子札やマイクロチップなど、飼い主の連絡先が分かる状態にしておくことが推奨されています。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
Amazonベーシック 犬用エチケット袋の購入者評価を見る(良い2・気になる2)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- 薄手ながら破れにくく、中身が透けず匂い漏れもないという評価がある
- 大容量パックのわりに価格が手頃という声が多い
気になるという声
- 封を開ける際にシールごと破れてしまうという指摘がある
- 届いた時点で袋が一部破損していたという報告も見られる
ケラッタ moshimoshi 防臭袋の購入者評価を見る(良い2・気になる1)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- マチがあるぶん見た目より容量が大きく感じられ、口を結びやすいという評価がある
- 生ゴミやペットの排泄物がしっかり密閉されて匂わないという声が多い
気になるという声
- 袋の質感がゴワつき気味で、口をきつく結びにくいと感じる人もいる
BOS 防臭袋 ペット用の購入者評価を見る(良い2・気になる1)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- 散歩から帰った後もほとんど匂わないと驚く声が多い
- 通常の袋では防げない臭いも抑えられ、ペット用・人用どちらでも防臭力は同等という評価
気になるという声
- 効果が高いぶん、一般的なポリ袋と比べて価格が高めだという指摘がある
ユニ・チャーム デオトイレ 紙製サンドの購入者評価を見る(良い2・気になる2)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- 無香料でも消臭効果が高く、飛び散りにくいので掃除が楽だという声が多い
- 粒が大きめで肉球に付きにくく、周囲への飛散が少ないという評価
気になるという声
- 猫の足に挟まったサンドがポロポロこぼれることがあるという指摘がある
- 排泄物付きのサンドが交換時に混じっていて気になったという口コミも
よくある質問
同行避難と同伴避難の違いは何ですか?
同行避難は、避難所までペットを連れて行く行動そのものを指します。避難所内で人と同じ部屋で過ごせる「同伴避難」とは異なり、多くの避難所では同行避難後もペットは別エリアで管理されます。
猫砂は災害用にどう備蓄すればよいですか?
通常使っている猫砂を少し多めにストックしておく方法が現実的です。断水時は使い慣れたトイレ環境を維持しにくくなるため、システムトイレ用のシートなど、水を使わないタイプを備えておくと安心です。
避難所がペット不可だった場合はどうすればよいですか?
環境省ガイドラインでも、すべての避難所がペットを受け入れるわけではないと明記されています。事前に自治体のホームページでペット受け入れ可否を確認し、受け入れ不可の場合に備えて知人宅など複数の避難先を検討しておくことが推奨されています。
ペットフードや水も同じように備蓄が必要ですか?
はい。環境省ガイドラインでは、フード・水・常備薬なども含めて最低7日分、できれば2週間分の備蓄が推奨されています。トイレ用品だけでなく、食料・水と合わせて計画的に備えることが大切です。
ペットシーツは人間用の簡易トイレの代わりになりますか?
厚型タイプであれば、洋式便器にかぶせた袋の内側に敷くことで、水分を吸収する応急的な代用品として使えます。ただし人間用の非常用トイレ(高吸水性ポリマーの凝固剤)ほどの吸水力・防臭力はないため、あくまで凝固剤が手元にないときの緊急対応と考え、通常は人間用・ペット用それぞれの製品を備えておくのがおすすめです。
猫砂は鉱物系と紙製、どちらを備蓄すべきですか?
鉱物系の猫砂は重く、持ち出し袋には不向きです。紙製の猫砂は軽量で可燃ゴミとして処分しやすく、断水時にトイレの水が流せない状況でも扱いやすいため、備蓄用としては紙製またはシステムトイレ用のサンドが向いています。普段お使いの猫砂と違う種類だと猫が使うのを嫌がることもあるため、可能であれば平常時から同じタイプに慣らしておくと安心です。
まとめ:今日からできる3つのアクション
お住まいの自治体のホームページで、ペット同行避難が可能な避難所があるかを確認しておきましょう。
上の計算ツールを参考に、猫砂・ペットシーツ・排泄処理袋を必要量そろえておきましょう。
避難所では長時間ケージで過ごすことになる場合が多いため、日頃から慣らしておくとペットのストレスを減らせます。
参考にした情報源
- 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」「熊本地震における被災動物対応記録集」(避難所の同行避難巡回調査)(2026年9月22日確認)
- 空飛ぶ捜索医療団ARROWS「避難時、ペットはどうする?環境省ガイドライン推奨の『同行避難』について解説」(2026年9月22日確認)
- りく・なつ同室避難推進プロジェクト「ペット用の避難用品や備蓄品の確保」
- ユニ・チャーム「デオトイレ 紙製サンド」製品情報、マイベスト「デオトイレの猫砂のおすすめ人気ランキング」
- DCMコラム「犬用ペットシーツの選び方」、アイリスオーヤマ「犬用ペットシーツの選び方・使い方」、防災関連メディアでのペットシーツ応急利用の紹介記事
- 各製品のAmazon商品ページ記載スペック(2026年8月〜9月時点、当サイトにて集計)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。
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3 thoughts on “ペット同行避難のトイレ用品備蓄ガイド”