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避難行動要支援者名簿とは|対象者・登録方法と、載ったあとの備え

避難行動要支援者名簿とは|対象者・登録方法と、載ったあとの備え

最終更新日: 2026年10月4日

「うちの親は、名簿に載っているんだろうか」。役所から封書が届いたものの、中身をよく読まないまま置いてある、という話は珍しくありません。避難行動要支援者名簿は、登録の仕組みも自治体ごとに違い、しかも「登録すれば安心」と言い切れない側面があります。

結論: 避難行動要支援者名簿は、災害時に自力で避難することが難しい高齢者や障害のある方などを、市町村があらかじめ把握しておくための名簿です。平成25年の災害対策基本法の改正で作成が市町村の義務になりました。対象者の範囲も登録の手続きも自治体によって異なるため、まずお住まいの自治体の防災・福祉担当窓口で確認するのが確実です。

避難支援を必要とする方の登録や、個別避難計画の中身は、いざという時に慌てて決めるものではありません。家族の防災プラン作成ツールで、連絡先や集合場所を先にまとめておきましょう。

車椅子に乗る高齢の女性のイラスト

避難行動要支援者名簿とは

災害時には、自力で避難することが難しい人ほど被害を受けやすくなります。そこで国は、こうした「避難行動要支援者」の名簿を市町村が作り、避難の支援に役立てる仕組みを整えました。内閣府の整理では、名簿の作成は平成25年の法改正で市町村の義務、名簿の人ごとに避難のやり方をあらかじめ決めておく「個別避難計画」の作成は、令和3年の改正で市町村の努力義務とされています。

個別避難計画の中身や作り方は、当サイトの個別避難計画とはの記事で詳しく整理しています。本記事は、その手前にある「名簿への登録」に焦点を当てます。

誰が対象になるのか:自治体ごとに条件が違う

対象の範囲は法律で細かく決まっているわけではなく、内閣府のページにも、具体的な年齢や障害程度の線引きは示されていません。実際の条件は市区町村が定めます。一例として、東京都文京区では次のように整理されています。

  • 通知が届く(自動登録の対象):要介護3〜5の方、身体障害者手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳の一定の等級の方、難病医療費受給者のうち日常生活で全介助が必要な方など
  • 自分から申し出て登録できる(手上げ):65歳以上のひとり暮らし・高齢者のみの世帯、要介護・要支援認定を受けている方、各種障害者手帳をお持ちの方など

他の自治体では条件も名称も異なります。「うちの区の基準はどうなっているか」は、自治体のホームページで「避難行動要支援者名簿」と検索すると見つかるはずです。

登録のしかた:通知が来る自治体、申請が必要な自治体

登録の入口は、大きく分けて次の3通りがあります。

  • 役所から対象者に通知が届き、情報提供に同意する場合は同意書を返送する(文京区の自動登録者の例)
  • 対象に当てはまる人が、届出書兼同意書を自分で提出する「手上げ」方式(文京区の手上げ登録の例)
  • 役所がすでに持っている行政情報から名簿を作るため、名簿への掲載自体には本人の申込みが不要な自治体(大阪市の例)

ここで押さえたいのは、「名簿に載ること」と「地域の支援者に情報が渡ること」は別だという点です。文京区の場合、外部への提供に同意すると、町会・自治会などの防災組織、民生委員、消防署・警察署、社会福祉協議会などに名簿の情報が配られます。同意しない場合は、区が管理する名簿に情報が残るだけで、地域の人には共有されません。

見落としがちなポイント:名簿に載ること=助けが来る、ではない

「登録しておけば、災害のときは誰かが迎えに来てくれる」。そう考えている方は少なくないのですが、名簿はあくまで支援の「きっかけ」を作るものです。支援者自身も被災者であり、道が寸断されたり、そもそも家が倒壊していたりすれば、すぐには動けません。

この前提に立つと、登録とあわせて次のことが大切になります。

  • 普段から近所の人・民生委員・ケアマネジャーとあいさつを交わし、「ここに支援が必要な人がいる」と知ってもらっておく
  • 支援が届くまでの数時間〜数日を自分たちだけで持ちこたえられるよう、水・食料・常備薬・明かり・情報源を備えておく
  • 洪水・土砂災害が想定される地域では、避難情報が出る前の早めの行動を家族・ケアマネジャーと決めておく(マイ・タイムラインの記事が参考になります)

こんな人は、まだ買わなくてもOK

  • 水の備蓄がまだできていない
  • 携帯トイレの備蓄がまだできていない
  • 防災リュックの中身が整っていない
  • 集合住宅で保管場所を確保しづらい

こんな人は検討していい

  • 在宅避難を想定している
  • 停電時も冷蔵庫を維持したい
  • 医療機器など電源が必要な機器がある

おすすめ製品

ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。

「支援が届くまで、自分で持ちこたえる」ための備えとして、高齢の方が使いやすいものを選びました。

情報収集
ソニー ICF-B09 防災ラジオ

避難情報を聞き逃さないための防災ラジオ。停電時の情報源として。

口ソニー ICF-B09の購入者評価を見る(良い3・気になる3)

レビュー確認日: 2026年9月19日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)

良いという声

  • 操作がシンプルで、周波数窓が見やすく使い方に迷いにくい
  • 手回し発電に対応し、ラジオ・ライト・スマホ充電と防災に必要な機能がそろう
  • オレンジの本体は暗い場所でも見つけやすく、スピーカーも聞き取りやすい

気になるという声

  • USB出力が弱めで、スマホ充電に時間がかかる
  • 手回し1分ではラジオやライトが数分しか持たない
  • 同等機能の他社品と比べると価格が高い
夜間の明かり
GENTOS ヘッドライト CP-195DB

ヘッドライトなら両手が使え、杖や手すりを持って移動できる。

口GENTOS CP-195DBの購入者評価を見る(良い3・気になる2)

レビュー確認日: 2026年9月19日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)

良いという声

  • 単3電池1本で120ルーメン点灯でき、停電時の備えとして扱いやすい
  • 軽量でコンパクト、防滴(IP64準拠)で防災・釣り・登山にも使える
  • 赤色サブLED付きで、コストパフォーマンスが良い

気になるという声

  • スイッチがやや固く、力の弱い人や子どもには使いにくい
  • 汗や湿気で内部が曇る、電池蓋が開けにくいという声がある
スマホ電源
Anker PowerCore 10000

停電時も家族と連絡が取れるよう、スマホの予備電源を。

口Anker PowerCore 10000の購入者評価を見る(良い3・気になる3)

レビュー確認日: 2026年9月19日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)

良いという声

  • 10,000mAhでスマホを約2回充電でき、カード大の薄型で持ち運びやすい
  • Ankerの安全機能と作りの丈夫さから、安心して使えるという声が多い
  • 容量のわりに手頃な価格

気になるという声

  • 入力がMicroUSBの型では、Type-Cケーブルと別にケーブルが必要になる
  • 最大出力が12W程度で、充電速度は最新の急速充電器より遅い
  • スマホ向けで、ノートPCなどは充電できない
水分補給
大塚製薬 OS-1 経口補水液 500ml

高齢の方は脱水になりやすい。経口補水液を数本ストックしておく。

口大塚製薬 OS-1の購入者評価を見る(良い3・気になる2)

レビュー確認日: 2026年9月19日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)

良いという声

  • 脱水症状のときは飲みやすく、体調回復の助けになるという声が多い
  • 熱中症の初期対策として備蓄している家庭が多い
  • アップル風味などがあり、プレーンが苦手な人でも選択肢がある

気になるという声

  • 体調が良いときは味が薄く、塩気が気になるという声がある
  • 予防用ではなく脱水時の回復用の飲料で、普段飲みには向かない
飲料水
IZAMESHI 7年保存水 500ml

7年保存の500ml保存水。小さめで、力の弱い方でも扱いやすい。

よくある質問

名簿に載ると、個人情報はどこに提供されますか?

自治体によって違います。文京区の例では、外部提供に同意した場合に、町会・自治会などの防災組織、民生委員、消防署・警察署、社会福祉協議会などに情報が提供されます。お住まいの自治体の案内で確認してください。

名簿に登録するには、必ず自分で申請が必要ですか?

必要とは限りません。役所から通知が届く自治体もあれば、行政がすでに持つ情報から名簿を作るため申込み不要の自治体もあります(大阪市の例)。一方、対象に当てはまる人が自分で届出書を出す「手上げ」方式を設けている自治体もあります。

名簿と個別避難計画は同じものですか?

別のものです。名簿は対象者の一覧で、個別避難計画は、その人ごとに「誰が、どこへ、どう避難させるか」を決めておく計画です。個別避難計画の作成は令和3年の改正で市町村の努力義務とされています。

高齢の親が名簿に載っているか確認するには?

親御さんの住む市区町村の防災課か高齢福祉課に問い合わせるのが確実です。担当のケアマネジャーがいる場合は、ケアマネジャー経由で聞ける場合もあります。

お住まいの地域の指定緊急避難場所や現在の警報情報は、地域別防災情報から市区町村を選んで確認できます。

まとめ:今日からできる3つのアクション

1
今週中に 自分(または親)の自治体の名簿の仕組みを調べる

自治体名+「避難行動要支援者名簿」で検索し、対象条件と申請方法を確認します。

2
今月中に 役所の窓口かケアマネジャーに登録状況を聞く

届いている封書があれば、同意書の内容を家族で読み合わせます。

3
今月中に 近所の人・民生委員に顔を覚えてもらう

支援者にとって「誰がどこに住んでいるか」を知っていること自体が、初動の速さを左右します。

本ページはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者として、適格販売により収入を得ています。名簿の対象者・登録方法は自治体によって異なるため、必ずお住まいの市区町村の最新の案内をご確認ください。

参考にした情報源

この記事を読んだら

  1. 自分の地域の状況を知る → 地域の防災情報(いまの警報は防災速報)
  2. 我が家に必要な量を計算する → 備蓄量の診断
  3. いまの備えを点検する → 防災レベル診断(SONAE SCORE)
  4. 足りないものを探す → 防災グッズ一覧

この記事について

この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局

情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。

商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。

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