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浸水・大雨に備える防災グッズ|止水板・水のうの選び方

浸水・大雨に備える防災グッズ|止水板・水のうの選び方

最終更新日: 2026年10月4日

近年、線状降水帯による記録的な大雨や、河川の氾濫による浸水被害のニュースを目にする機会が増えています。避難情報の警戒レベルの見方と、自宅でできる浸水対策グッズの選び方を、公的資料と実在製品の情報をもとに整理しました。

結論: 避難情報は5段階の「警戒レベル」で示され、レベル4までに危険な場所から全員避難することが基本です。2026年5月からは河川氾濫向けに「レベル5氾濫特別警報」が新設されるなど、情報体系が更新されています。自宅の浸水対策としては、玄関などの開口部に設置する止水板や、土砂の要らない吸水土のう・水のうが、従来の土のうより軽量で扱いやすい選択肢です。台風接近前の直前対応まで含めた台風・大雨・洪水への備えもあわせてご確認ください。

「うちの地域は大丈夫か」を確認したい方は、ハザードマップ検索で住所か郵便番号を入れるだけで、周辺のリスクが地図で分かります。

床上浸水のイラスト

5段階の警戒レベルと、とるべき行動

大雨や台風による災害発生の危険度は、気象庁と市町村から「警戒レベル」という5段階の指標で発表されます。2026年5月29日からは新しい運用が始まり、情報名称そのものにレベルの数字が付記されるようになりました(例: 大雨警報→レベル3大雨警報)。河川氾濫に関しては、氾濫が差し迫った際に発表する「レベル5氾濫特別警報」も新設されています。

警戒レベル状況とるべき行動
5災害がすでに発生・切迫命の危険。直ちに安全確保(緊急安全確保)
4災害のおそれが高い危険な場所から全員避難(避難指示)
3災害のおそれあり高齢者等は避難。その他は避難準備
2気象状況悪化避難行動の確認
1今後気象状況悪化のおそれ災害への心構えを高める
防水 リュック 大容量 防災用防水3,000円台〜

出典: 内閣府「避難情報に関するガイドライン」(令和8年3月改定)

「レベル4までに必ず避難」が基本

内閣府のガイドラインでは、警戒レベル5は「4以下とは異なる、命の危険が極めて高い段階」として明確に区切られています。レベル5になってからの避難は、すでに安全な避難が困難な状況であることが多いため、レベル4の段階で避難を終えておくことが呼びかけられています。避難情報は自治体の防災アプリや緊急速報メールで受け取れるほか、テレビ・ラジオでも発表されます。

なぜ川が近くになくても浸水するのか(内水氾濫)

「近くに大きな川がないから浸水の心配はない」と考えている方もいるかもしれませんが、都市部で多いのは河川の氾濫(外水氾濫)ではなく、下水道や排水路の処理能力を超えた雨が地表にあふれる「内水氾濫」です。国土交通省の水害統計調査によると、2009年〜2018年の10年間で内水氾濫による浸水被害はのべ約22万棟にのぼり、これは水害全体の浸水棟数の68%を占めるとされています。都市化が進んだ東京都では、水害被害額の約7割を内水氾濫が占めるというデータもあります。内水氾濫は排水設備の容量を超える雨が降れば、河川から離れた場所でも起こりうるため、ハザードマップでは「洪水」だけでなく「内水」の浸水想定区域もあわせて確認しておくことが重要です。

自宅でできる浸水対策:止水板・土のう・水のう

大雨・浸水のイラスト

ハザードマップで自宅が浸水想定区域に入っている場合や、過去に近隣で浸水があった場合は、玄関や勝手口などの開口部からの浸水を防ぐ対策が有効です。浸水対策グッズには大きく3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。

① 止水板:繰り返し使え、保管もしやすい

止水板の効果を発揮するには、設置場所とパネルの間に隙間を作らないことが重要です。玄関や勝手口の幅を事前にメジャーで測っておき、対応幅の範囲内の製品を選びましょう。底面にゴムパッキンが付いているタイプや、突っ張り棒・固定金具付きのタイプは、より高い密着性が期待できます。繰り返し使える点がメリットですが、比較的高価な製品が多い傾向があります。

② 吸水土のう:土砂不要で、水に浸すだけ

従来の土のうは土砂を詰める作業や保管場所が課題でしたが、近年は水を吸うと膨張するポリマーを使った「吸水土のう」が普及しています。製品によっては、水に浸すだけの約3分で使用可能な状態になり、乾燥前は1枚あたり240g程度と軽量で持ち運びやすいのが特長です。使用後は天日干しで収縮させれば一般ごみとして処分できます。玄関だけでなく、トイレや浴室の排水口からの下水の逆流防止にも使われます。

③ 水のう(給水タンク型):水道で注水するだけ

給水タンク型の水のうは、水道につないで注水するだけで設置でき、使用後は水を抜くだけで片付けられる手軽さが特長です。製品によっては1枚で12L程度の水を保持でき、1段積みで水位7.5cm、2段積みで水位15cm程度まで対応できるとされています。食品衛生に適合した製品であれば、断水時の生活用水タンクとしても兼用できます。

浸水対策グッズ 必要枚数の目安計算ツール

玄関・開口部の幅から、必要な止水板の目安を計算

算出基準: 家庭用止水板の標準的な1枚あたりの対応幅(約60cm)をもとに算出した目安です。実際の必要枚数は製品の連結方式や対応幅によって変わるため、購入前に開口部を正確に採寸してください。

浸水対策・大雨アイテムの比較(独自集計)

Amazon・価格.com掲載の公開情報をもとに、当サイトで価格・仕様を集計しました。

製品名種別対応幅・容量参考価格
プラテック 折りたたみ給水タンク PK-12水のう(給水タンク型)約12L、幅42×高さ41×底面15cm数千円台
アイリスオーヤマ 止水板 FCB-61L止水板幅約61cm(ストレートタイプ)21,750円前後
簡易吸水土のう アクレット10枚(止水シート付)吸水土のう吸水前240g/枚、膨張後約16kg数千円台
簡易水のう袋型(イージーダム等)水のう高さ10cm×長さ365cm数千円台

※価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各ECサイトで最新情報をご確認ください。

こんな人は、まだ買わなくてもOK

  • 水の備蓄がまだできていない
  • 携帯トイレの備蓄がまだできていない
  • 防災リュックの中身が整っていない
  • 集合住宅で保管場所を確保しづらい

こんな人は検討していい

  • 在宅避難を想定している
  • 停電時も冷蔵庫を維持したい
  • 医療機器など電源が必要な機器がある

おすすめ製品

ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。

水道で手軽に注水したい方

プラテック 折りたたみ給水タンク PK-12

水道につないで注水するだけの給水タンク型。約12Lの水を保持でき、使用後は水を抜いて折りたためば収納場所を取りません。食品衛生法に適合した容器であれば、断水時の生活用水タンクとしても使い回せます。

口プラテック PK-12の購入者評価を見る(良い3・気になる2)

レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)

良いという声

  • 12Lという容量は片手でも持ち運びやすく、断水時の生活用水運搬にちょうどよいとの声
  • コックが付いているため手洗いなど少量ずつの注水がしやすく、断水時の給水口としても便利という評価
  • 給水口が大きく洗いやすいうえコックからの注水もスムーズで、低い高さのため置き場所を選ばないという声

気になるという声

  • 満タンの状態で落とした際、持ち手の付け根部分が裂けたという耐久性に関する報告がある
  • コックを上にした状態で保管しないと注入口側から水が漏れることがあり、置き方に注意が必要という声
玄関の浸水対策に

アイリスオーヤマ 止水板 FCB-61L

対応幅: 約61cm形状: ストレートタイプ

対応幅約61cmのストレートタイプ。連結して使えるため、玄関の幅に合わせて複数枚を組み合わせられます。持ち手付きで設置・収納がしやすい構造です。

保管場所を取らない方に

簡易吸水土のう アクレット10枚(止水シート付)

水に浸すだけの約3分で使用可能。乾燥時は1枚240gと軽量で、3段まで積み上げられます。シャッターの隙間から入る水を防ぐ止水シートが付属しています。

玄関の間口が広い方に

簡易水のう袋型(イージーダム等)

高さ10cm×長さ365cm程度の細長い水のうを、玄関前や駐車場の出入り口に沿わせて設置するタイプです。止水板を置くスペースがない開口部や、車庫の止水対策にも使いやすい形状です。

持ち出し
防水 リュック 大容量 防災用

浸水時にも中を濡らさない。

よくある質問

止水板と土のう、どちらを備えればよいですか?

止水板は軽量で保管・設置がしやすく、繰り返し使える点がメリットです。吸水土のうは使い切りに近い製品が多いものの、価格が手頃で保管スペースも小さく済みます。マンションや保管スペースが限られる住宅では止水板や吸水土のう、庭や倉庫があり保管に余裕がある住宅では従来の土のうも選択肢になります。

警戒レベルはどこで確認できますか?

気象庁の防災情報のほか、お住まいの市町村が発表する避難情報から確認できます。自治体の防災アプリや緊急速報メールに登録しておくと、警戒レベルの発表をすぐに把握できます。

停電と浸水が同時に起きたらどうすればよいですか?

浸水想定区域では、電源設備の安全のためにも早めの避難が優先されます。停電への備え(ポータブル電源など)は、浸水の心配がない在宅避難を前提とした対策であることを踏まえ、避難が必要な状況では備蓄品よりも安全確保を優先してください。

トイレや排水口からの逆流も防げますか?

大雨時は下水道の水位が上がり、トイレや浴室、キッチンの排水口から水が逆流することがあります。吸水土のうや水のうを排水口周辺に設置することで、逆流のリスクを軽減できると言われています。

内水氾濫と外水氾濫は何が違いますか?

外水氾濫は河川の水があふれる氾濫、内水氾濫は下水道や排水路の処理能力を超えた雨水が行き場を失ってあふれる現象です。都市部では下水道が整備されている分、内水氾濫のリスクが相対的に高くなる傾向があり、河川から離れた場所でも浸水することがあります。ハザードマップの「内水」表示も確認しておきましょう。

止水板や水のうは事前に用意しておくべきですか?それとも警報が出てから買えばよいですか?

警戒レベルが上がってからでは、店舗やECサイトで品切れになったり、配送が間に合わなかったりする可能性があります。ハザードマップで浸水リスクがあると分かった時点で、事前に用意し、設置手順を一度試しておくことをおすすめします。

お住まいの地域の指定緊急避難場所や現在の警報情報は、地域別防災情報から市区町村を選んで確認できます。

まとめ:今日からできる3つのアクション

1
今すぐ ハザードマップで自宅の浸水リスクを確認する

お住まいの自治体のハザードマップで、浸水想定区域に入っているか確認しましょう。

2
今週中に 玄関・開口部の幅を採寸しておく

止水板を検討する場合に備えて、玄関や勝手口の幅をメジャーで測っておきましょう。

3
今月中に 警戒レベルの通知を受け取れるようにする

自治体の防災アプリや緊急速報メールに登録し、警戒レベルの発表をすぐ把握できるようにしておきましょう。

本ページはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者として、適格販売により収入を得ています。スペック比較表は当サイトがAmazon商品ページ等の公開情報をもとに集計したものです。価格・在庫状況は変動するため、購入前に各ECサイトで最新情報をご確認ください。

参考にした情報源

この記事を読んだら

  1. 自分の地域の状況を知る → 地域の防災情報(いまの警報は防災速報)
  2. 我が家に必要な量を計算する → 備蓄量の診断
  3. いまの備えを点検する → 防災レベル診断(SONAE SCORE)
  4. 足りないものを探す → 防災グッズ一覧

この記事について

この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局

情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。

商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。

誤りにお気づきの場合は、運営者情報のお問い合わせフォームからご連絡ください。

11 thoughts on “浸水・大雨に備える防災グッズ|止水板・水のうの選び方”

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