最終更新日: 2026年9月27日
スマホの充電が残っていても、家族に連絡がつかない。大きな災害の直後にはよくある状況です。原因は電池切れではなく、基地局の被災や回線の混雑にあります。
実際の場面で困らないよう、災害時に家族と連絡を取る手段は紙に書き出しておくのがおすすめです。家族の防災プラン作成ツールを使えば、必要な項目をまとめて準備できます。
「電波が来ていない」のではなく「基地局が使えない」
携帯電話がつながらないとき、多くの人は電波そのものが届いていないと考えがちですが、実際には基地局の倒壊や損傷、あるいは大量のアクセスが集中することによる回線の輻輳が原因であるケースが少なくありません。固定電話や携帯電話は広く普及している一方で、災害時にはこうした理由で利用が制限されやすいという弱点を抱えています。
衛星電話は「地上の設備に頼らない」のが強み
衛星電話は、通信衛星そのものが基地局の役割を果たすため、地上の基地局が倒壊していても影響を受けにくいという特徴があります。電波が届く屋外であれば、被災地の郊外や山間部でも通話ができる可能性が高く、輻輳や通信量の規制の影響も受けにくいとされています。ただし屋内では通信が制限されやすく、都市部の高層ビルの中などでは使いにくい場面もあります。「万能」ではなく「地上網が全滅したときの最終手段」と位置づけて備えるのが実用的です。
モバイルWi-Fiルーターも「複数キャリア」が安心材料に
衛星電話ほど大がかりでなくても、複数の携帯キャリアの回線に切り替えて利用できるモバイルWi-Fiルーターであれば、一つのキャリアが被災して回線がつながらなくなっても、別のキャリアの回線で通信を確保できる可能性があります。スマホ自体の電源が確保できていても、通信手段が1系統しかなければ、その系統が使えなくなった時点で連絡が取れなくなる点は見落とされがちです。
製品スペック比較(独自集計)
各社公式サイト掲載の公開情報をもとに、当サイトで仕様を集計しました。
| 製品名 | 種別 | 特徴 |
|---|---|---|
| Iridium GO! exec | 衛星通信機器 | アンテナを上げるだけで自動接続、USB Type-C充電、スマホ・タブレットとWi-Fi接続可能 |
| マルチキャリア対応モバイルWi-Fiルーター | モバイル通信機器 | 複数キャリアの回線に切り替え可能、災害時の回線混雑を回避しやすい |
| モバイルバッテリー 大容量 Anker 20000mAh | 20,000mAh | 5,000円台〜 |
| 携帯用 ソーラー充電器 折りたたみ | 折りたたみ | 3,000円台〜 |
| 防災ラジオ 手回し充電 ワイドFM | 手回し・USB | 3,000円台〜 |
※価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各ECサイト・キャリア公式サイトで最新情報をご確認ください。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
Iridium GO! exec
アンテナを上げるだけで衛星に自動接続。スマホをWi-Fi接続して使えるため、専用端末を持ち歩く手間が少ないのが特徴です。
Amazonで見るIridium GO! execの購入者評価を見る(良い2・気になる2)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- 旧モデルのIridium GOでは天気図の取得に約20分かかっていたのが、execでは数秒で完了するなど通信速度の向上を実感する声がある
- 洋上で緊急時に頼れる機器として選ぶ利用者が多く、メーカーサポートの対応の早さを評価する声もある
気になるという声
- 本体価格や月額の通信プラン費用が高めで、導入コストの大きさを指摘する声がある
- 本体が防水仕様ではなく、外付けアンテナが必要な点や、重量約1.2kgとかさばる点を挙げる声もある
よくある質問
衛星電話は個人でも持てますか?
個人での購入・レンタルが可能な製品もあります。ただし本体価格や通信料が高めなこともあるため、自治会や自主防災組織で共同備蓄する事例もあります。
災害用伝言ダイヤル(171)は使えますか?
携帯電話・固定電話の回線が生きていれば利用できる可能性があります。ただし回線が完全に不通の場合は伝言ダイヤル自体も使えないため、衛星通信などの代替手段の検討価値があります。
普段使いできない機器を備蓄する意味はありますか?
衛星電話のように普段使わない機器は、いざというときに操作を忘れてしまうリスクもあります。定期的に電源を入れて動作確認をする、家族で使い方を共有しておくといった準備もあわせて行いましょう。
まとめ:今日からできる3つのアクション
災害用伝言ダイヤル(171)やSNSなど、電話以外の連絡手段も確認しておきましょう。
通信機器も電源がなければ使えません。バッテリー残量の管理を習慣にしましょう。
山間部・郊外に住んでいる、家族と離れて暮らしているなど、状況に応じて導入を検討しましょう。
参考にした情報源
- 関西電力ソリューション「災害時の通信手段を比較!特徴・メリットや安否確認システムについて解説」
- ジャパンエニックス「災害に強い通信手段とは?さまざまな通信手段の比較」
- Iridium GO! exec 製品情報
- 各製品のAmazon記載スペック(2026年9月時点、当サイトにて集計)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。
誤りにお気づきの場合は、運営者情報のお問い合わせフォームからご連絡ください。

3 thoughts on “災害時の通信手段|スマホがつながらないときのモバイルWi-Fi・衛星電話”