最終更新日: 2026年9月27日
大雨が降り出してから「土のうを作ろう」と思っても、多くの家庭には土や砂の備蓄はありません。実は、家にあるものだけで作れる「水のう」という代用品があることをご存知でしょうか。
台風・大雨が近づいているときは、この記事を読み進める前に、お住まいの地域に出ている警報・注意報を確認してください。避難するかどうかの判断は、気象庁や市区町村が出す情報を優先します。
防災速報(警報・台風・地震の最新情報)を見るこの記事の内容が自分の地域にどこまで当てはまるかは、ハザードマップ検索で住所を入力すると具体的に確認できます。
水のうの作り方
作り方はシンプルです。45リットル程度のごみ袋を2〜3枚重ねにし、中に半分から3分の2程度の水を入れます。空気を抜きながら口をしっかり結べば完成です。二重・三重にすることで、万一1枚が破れても水が漏れにくくなります。段ボール箱に入れて並べると型崩れしにくく安定するため、玄関や勝手口に置く際は段ボールとセットで使うのがおすすめです。
どこに置けば効果的か
水のうは、水が浸入しやすい低い開口部に設置するのが基本です。具体的には、玄関や勝手口の隙間、低い位置にある窓の外、駐車場の出入口などが代表的な設置場所になります。トイレや浴室の排水口からの逆流(内水氾濫の一種)が心配な場合は、排水口の上に重しとして水のうを置くことで、下水からの逆流を防ぐ効果も期待できます。
土のうとの違い
本来の土のうは、麻袋や化学繊維の袋に土砂を詰めたもので、水のうより重量があり安定性に優れます。ただし土や砂の確保・保管場所が必要という弱点があります。水のうは「今すぐ・家にあるもので作れる」応急的な代用品と位置づけて、両方の特性を知っておくとよいでしょう。
水のうは何個・何枚必要?
必要な数は、開口部の幅と想定される浸水の深さによって変わるため「一律に○個」とは言い切れませんが、目安のつかみ方はあります。茨城県取手市が公開している作り方では、500mlペットボトル24本入りの空き箱3箱に、指定不燃ゴミ袋(水のう)6枚を敷き詰めて連結する例が紹介されており、「間口に合わせて段ボールの数を調整する」ことがすすめられています。つまり、段ボール1箱につき水のう2枚程度を目安に、玄関や勝手口の幅に合わせて箱の数を増減させるのが実践的な考え方です。
事前に、実際に水が入りやすい開口部の幅をメジャーで測っておくと、大雨の予報が出てから慌てて用意する段ボールと袋の数がすぐに分かります。想定される浸水の深さは、自宅のハザードマップであらかじめ確認しておくと、水のうだけで足りる規模か、止水板など別の対策も併用すべきかの判断材料になります。
備えておくとより安心な選択肢
毎回ごみ袋で作るのが面倭な場合や、より確実な止水を求める場合は、水に浸すだけで膨らむ「吸水土のう」を備蓄しておく方法もあります。土や砂を用意する必要がなく、使わないときはコンパクトに収納できるため、都市部の住宅でも扱いやすい商品です。水に浸してから数分でしっかりとした重さになり、繰り返し使えるタイプもあります。
| 商品 | 特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|
| 吸水土のう(水で膨らむタイプ・複数枚セット) | 水に浸すだけで数分で使用可能。土や砂の保管が不要 | 2,000円台〜 |
| 家庭用大型ごみ袋(45L・厚手) | 水のうの代用として。厚手タイプの方が破れにくい | 500円台〜 |
| CAPTAIN STAG 折りたたみスコップ | 土や砂をごみ袋・土のう袋に詰める際に使用。車載用の軽量アルミ製が目安 | 1,500円台〜 |
| ブルーシート(2m×2m程度) | 作った水のうや土のうの上にかぶせ、泥はねや直接の水流から守る | 1,000円台〜 |
| 軍手・作業用手袋 | 土や砂を扱う作業の手の保護用 | 300円台〜 |
備えガイド編集部の商品選定
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
よくある質問
水のうは何個用意すればよいですか?
開口部の幅によって変わるため一律の個数はありませんが、段ボール1箱につき水のう2枚程度を目安に、玄関や勝手口の幅に合わせて箱の数を調整するとよいでしょう。事前に開口部の幅を測っておくと、必要な段ボールと袋の数がすぐに分かります。
水のうは繰り返し使えますか?
ごみ袋で作った水のうは、使用後に水を抜けば袋自体は再利用できますが、破れやすくなっているため新しい袋に作り直すのがおすすめです。市販の吸水土のうは商品によって繰り返し使える回数の目安が異なるため、商品説明を確認してください。
水のうだけで浸水を完全に防げますか?
水のうはあくまで応急的な止水対策で、完全に浸水を防げるわけではありません。特に水位が高くなる外水氾濫では効果が限定的です。ハザードマップで想定される浸水の深さを確認し、水のうで対応できる範囲かどうかを把握しておきましょう。
まとめ:今日からできる3つのアクション
自宅の45Lごみ袋の在庫を確認し、厚手タイプを買い足しておきましょう。
玄関・勝手口・排水口など、水のうを置くべき場所を家族で確認しておきましょう。
吸水土のうを1セット備蓄し、大雨予報が出たらすぐ設置できる体制を整えておきましょう。
参考にした情報源
- 草加市役所「家庭での簡易水防〜『水のう』の活用をおすすめします〜」(2026年9月21日確認)
- 葛飾区「家庭でできる簡易水のう等について」(2026年9月21日確認)
- 取手市「身近なもので簡単にできる『水のう入り防水壁』の作りかた」(2026年9月25日確認)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
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3 thoughts on “浸水に備える土のうの作り方|水のうとの違いと代用品”