最終更新日: 2026年10月4日
「うちは川から遠いから浸水は関係ない」と思っていませんか。実はハザードマップの浸水想定区域とは別に、都市部特有の「内水氾濫」という水害があり、河川からの距離とは関係なく発生します。
台風・大雨が近づいているときは、この記事を読み進める前に、お住まいの地域に出ている警報・注意報を確認してください。避難するかどうかの判断は、気象庁や市区町村が出す情報を優先します。
防災速報(警報・台風・地震の最新情報)を見るこの記事の内容が自分の地域にどこまで当てはまるかは、ハザードマップ検索で住所を入力すると具体的に確認できます。
内水氾濫と外水氾濫の違い
外水氾濫は、河川や湖沼の水位が大雨や台風で上昇し、堤防を越えたり決壊したりして起こる氾濫です。大量の水が短時間で市街地に流れ込むため被害が急激に拡大します。一方の内水氾濫は、川の水があふれるのではなく、街に降った雨そのものが行き場を失ってあふれる現象です。そのため、河川から数キロ離れた住宅街や、坂の下にある低い土地でも発生します。
なぜ都市部で起きやすいのか
市街化が進みコンクリートやアスファルトの面積が増えたことで、雨水が地面に染み込まず、そのまま下水道に集中して流れ込むようになりました。そこにゲリラ豪雨や線状降水帯のような短時間の集中豪雨が重なると、下水道の排水能力を上回る雨水が一気に流れ込み、マンホールや道路の排水口から水があふれます。排水先の河川の水位が高いと、そもそも下水道からの排水自体ができなくなる「バックウォーター現象」が起きることもあります。
ハザードマップでの確認ポイント
多くの自治体のハザードマップには「洪水浸水想定区域」とは別に「内水氾濫(雨水出水)ハザードマップ」が用意されています。河川の想定区域だけを見て「うちは安全」と判断せず、両方を確認しておくことをおすすめします。
家庭でできる備え
内水氾濫は建物の低い部分(玄関、勝手口、地下駐車場の入口など)からじわじわと水が侵入してくる特徴があります。土のうや止水板をこうした開口部に事前に用意しておくこと、大雨の予報が出た時点で家電や重要な書類を高い場所に移動させておくことが有効な備えになります。特に半地下や地下の部屋がある建物は、短時間で浸水が進みやすいため注意が必要です。
| 商品 | 特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|
| 脱着式 簡易止水板 | 玄関・勝手口に設置。土のうより軽量で設置・撤去が短時間ですむ | 5,000円台〜 |
| 吸水土のう(水で膨らむタイプ) | 水に浸すだけで数分でふくらみ、土や砂を用意する手間がない | 2,000円台〜 |
| 鶴見製作所 水中ポンプ | 浸水後の排水作業用。国内メーカーの水中ポンプで庭や床下の排水に使える | 8,000円台〜 |
| 防水長靴 | 冠水した道路や庭先での作業時に足元を保護 | 2,000円台〜 |
| CAPTAIN STAG 折りたたみスコップ | 土のうの補充や排水後の泥の片付け作業に使用 | 1,500円台〜 |
備えガイド編集部の商品選定
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
よくある質問
マンションの高層階なら内水氾濫は関係ありませんか?
居室そのものへの浸水リスクは低いですが、マンションの地下にある電気室や機械式駐車場が浸水すると、建物全体が停電・断水することがあります。高層階でも無関係とは言い切れません。
内水氾濫と外水氾濫、どちらの保険で補償されますか?
一般的な火災保険の水災補償では、内水氾濫・外水氾濫のどちらも対象になる契約が多いですが、補償割合や免責の条件は保険会社・プランによって異なります。契約内容を事前に確認しておきましょう。
お住まいの地域の指定緊急避難場所や現在の警報情報は、地域別防災情報から市区町村を選んで確認できます。
まとめ:今日からできる3つのアクション
お住まいの自治体の「内水氾濫(雨水出水)ハザードマップ」を確認しましょう。
玄関や勝手口など浸水しやすい開口部を洗い出しておきましょう。
簡易止水板や吸水土のうを用意し、大雨予報が出たらすぐ設置できるようにしておきましょう。
参考にした情報源
- 川崎市上下水道局「水害の種類を知ろう」
- 国立環境研究所「都市型水害について」
この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
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2 thoughts on “内水氾濫とは|川から離れていても浸水する理由”