最終更新日: 2026年9月27日
いざというときのために消火器を備えている家庭は多いはずです。しかし東京消防庁は、老朽化した消火器が破裂する事故についても注意を呼びかけています。備えている消火器そのものが危険な状態になっていないか、確認したことはあるでしょうか。
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「黒く変色」「塗装がはがれた」消火器は要注意
東京消防庁は、古くなった消火器の具体例として、黒く変色している消火器、底の塗装がはがれた消火器、ふたが破損している消火器を挙げています。長年物置や玄関の隅に置きっぱなしにしていると、こうした劣化に気づかないまま過ごしてしまうことがあります。当サイトの家庭用消火器の記事でも触れているとおり、消火器は「あればいい」だけでなく、状態も定期的に確認しておく必要があります。
圧力ゲージの「緑色」が正常のサイン
多くの蓄圧式消火器には、圧力の状態を示すゲージが付いています。指針が緑色の範囲内にあれば正常、範囲外にある場合は圧力に異常が生じている可能性があります。本体の変形・サビ・塗色の剥離、ホースの損傷やひび割れも、あわせて確認しておきたいポイントです。これらの異常が見られる消火器は、自分で処分しようとせず、専門業者に相談することが推奨されています。
「むやみに触らない」ことが身を守る
老朽化した消火器は、内部の圧力バランスが崩れている可能性があり、衝撃を与えると破裂する危険があります。東京消防庁も、変形や損傷、サビがあるような老朽化した消火器にはむやみに触らず、消火器メーカーまたは消火器販売店等の専門業者に相談するよう呼びかけています。自己判断で分解したり、強く揺らしたりすることは避けてください。
消火器の使用期限は何年?交換の目安
消火器には「設計標準使用期限」が定められていて、種類によって年数が異なります。住宅用消火器はおおむね5年、飲食店やオフィスなどに設置される業務用消火器はおおむね10年が目安です。スプレー式など投げるだけの簡易消火具は、さらに短くおおむね3年が目安とされています。使用期限は本体のラベルや底面に記載されているため、まずはそこを確認してください。なお、設置が義務づけられている建物の業務用消火器は、製造から10年を超えると「耐圧性能点検(水圧試験)」が必要になり、以降は3年ごとに点検が求められます。家庭用の消火器にはこの点検義務はありませんが、期限を超えたものは新品への交換が基本です。
古い消火器の処分方法
消火器は、多くの自治体で「燃えないごみ」「粗大ごみ」として収集していません。内部に圧力がかかった状態のまま出すと収集作業員がケガをする危険があるためです。処分するときは、主に次の3つのルートがあります。
- 購入店・ホームセンターでの引き取り: 新しい消火器に買い替える際、古い消火器を無料で引き取ってもらえる店舗があります。まずは購入予定の店舗に確認するのが手軽です。
- 「特定窓口」への依頼・持ち込み: 一般社団法人日本消火器工業会が委託した「消火器リサイクル推進センター」の特定窓口(消火器の販売代理店や防災・防犯事業者、全国約5,000か所)に、引き取りを依頼するか、自分で持ち込みます。
- 「指定引取場所」への持ち込み: 消火器メーカーの営業所や廃棄物処理業者(全国約200か所)に、自分で持ち込みます。
費用は「リサイクルシール」の有無で変わります。2010年1月以降に出荷された国内メーカー製の消火器の多くには、購入時点でリサイクルシールが貼付されていて、処分時の収集運搬・リサイクル費用はこのシール代に含まれています。シールが貼られていない古い消火器を処分する場合は、処分時にあらためてシールを購入する必要があり、別途、収集運搬費や保管費がかかることがあります。なお、エアゾール式の簡易消火具や外国メーカー製の消火器は、この消火器リサイクルシステムの対象外です。自治体やメーカーに個別に相談してください。近くの窓口は、消火器リサイクル推進センターの「リサイクル窓口検索」で調べられます。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
よくある質問
消火器の交換時期の目安はありますか?
住宅用消火器はおおむね5年、業務用消火器はおおむね10年が設計標準使用期限の目安です。エアゾール式の簡易消火具はさらに短く、おおむね3年が目安とされています。本体に記載されている使用期限を確認しておきましょう。
古い消火器はどこに相談すればよいですか?
消火器メーカーや消火器の販売店、または一般社団法人日本消火器工業会などが相談先になります。自己判断で処分せず、専門業者に確認してください。
投げるだけのスプレータイプの消火具にも同じ注意が必要ですか?
当サイトの家庭用消火器の記事でも触れているとおり、投てき式の消火具にも使用期限があります。パッケージの表示を確認し、期限が近いものは早めに買い替えましょう。
まとめ:今日からできる3つのアクション
変色・サビ・塗装のはがれがないか、まず目で見て確認しましょう。
範囲外の場合は、使用せずメーカーや販売店に相談しましょう。
自己判断で処分せず、正しい経路で相談・処分しましょう。
参考にした情報源
- 東京消防庁「古くなった消火器は破裂する危険があります!!」(2026年9月21日確認)
- 消火器リサイクル推進センター「消火器を捨てたい方」「処分の手順」(特定窓口・指定引取場所・リサイクルシール制度について、2026年9月26日確認)
- 関西システムサポート「消火器の使用期限は何年?業務用10年・蓄圧式の見方と期限切れの罰則・交換/詰め替え費用」(住宅用・業務用・エアゾール式の使用期限の目安について)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
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