最終更新日: 2026年9月27日
キャンプ用品を防災の調理熱源として備えている家庭も多いはずです。実際に使う機会があるとすれば、災害時よりも普段のバーベキューやキャンプでの野外炊事でしょう。ところが東京消防庁には、着火剤の使い方を誤ったことによる負傷事故が繰り返し報告されています。備えた道具を安全に使いこなせるかどうかも、フェーズフリーの一部です。
備えは野外で火を使う際の安全対策だけで完結するものではありません。全体のバランスを見たい方は防災レベル診断(10問)で現状を把握しておくと、優先順位がつけやすくなります。
燃えている炭への「継ぎ足し」が最も危険
東京消防庁が公開している事例では、ゼリー状の着火剤を燃えている炭に継ぎ足したことで火柱が上がり、着衣に火が燃え移ってやけどを負ったケースが報告されています。火が弱くなってきたときほど「もう少し足せば」という気持ちになりがちですが、これが最も事故につながりやすい行動です。着火剤は炭に火をつける最初の段階だけで使い、燃焼中に追加しないことが鉄則とされています。
「消毒用アルコール」を火の近くで使わない
意外な原因として、消毒用アルコールが挙げられています。燃料用アルコールを炭に投入して出火した事例や、消毒用アルコールを手指に使った直後に火の近くへ行ってしまい、アルコールの蒸気に引火した事例が報告されています。除菌スプレーやウェットティッシュを机に置いたまま調理をしている場合、火元との距離を意識しておく必要があります。
風で飛び火した炭が枯れ草を焼くケースも
河川敷などでのバーベキューでは、石組みのかまどから強風で炭が飛び、周辺の枯れ草に燃え移った事例も報告されています。このケースでは草地1,600平方メートルが焼損しました。風の強い日は着火剤やコンロの向きだけでなく、周囲に燃えやすいものがないかも確認しておきましょう。水を入れたバケツや濡れタオルを近くに用意しておくと、万一のときにすぐ対応できます。
「消えたはず」の炭が後から出火することもある
見落とされがちなのが、後片付けの段階です。使用済みの炭が完全に消えていないまま段ボール箱に入れて持ち帰り、車内で出火してフロアマットが焼損した事例があります。表面が黒くなって火が消えたように見えても、内部に熱が残っていることは珍しくありません。使用済みの炭は、水に十分浸してから廃棄するようにしましょう。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
よくある質問
着火剤を使わずに炭に火をつける方法はありますか?
新聞紙や着火剤専用の固形燃料を使う方法もあります。いずれの方法でも、火が付いた後に追加の燃料を投入しないことが重要です。
消毒用アルコールと着火剤は何が違うのですか?
消毒用アルコールは引火点が低く、揮発した蒸気にも火が付きやすい性質があります。手指消毒に使った直後は、火から距離を取ってから調理に戻ることをおすすめします。
使用済みの炭はどう処分すればよいですか?
バケツの水に十分浸し、完全に消火したことを確認してから、お住まいの自治体のごみ分別ルールに従って処分してください。
まとめ:今日からできる3つのアクション
燃えている炭への継ぎ足しはしないと家族・仲間で共有しておきましょう。
除菌スプレー・ウェットティッシュの置き場所も火元と離しておきましょう。
「消えたように見える」だけでは不十分です。持ち帰る前に必ず確認しましょう。
参考にした情報源
- 東京消防庁「バーベキュー時の火災にご注意ください」(2026年9月21日確認)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。
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