最終更新日: 2026年9月27日
保存水を備蓄していても、断水が長引けば自治体の給水車や給水所に頼ることになります。そのとき問題になるのが「運ぶ手段」です。水は2Lで約2kg。手提げタイプの袋を両手にぶら下げて何百メートルも歩くのは、想像以上にこたえます。
ここで挙げた数字はあくまで目安です。家族構成や在宅時間によって給水所から運ぶ水の必要な量は変わるため、備蓄量の診断ツールで我が家に必要な量を具体的な数字で確認しておくと安心です。
保存水の備蓄と、給水袋は別の話
「保存水を備蓄しているから給水袋はいらない」と考える方もいるかもしれません。しかし備蓄水はいずれ尽きますし、在宅避難が長期化すれば給水車や給水所からの水の運搬が必須になります。給水袋は保存水の代わりではなく、備蓄が尽きたあとの「水を確保し続ける手段」として備えるものです。
手提げ式と背負い式、体感はまったく違う
給水袋には大きく分けて、持ち手を握って運ぶ手提げタイプと、リュックのように背負える背負い式があります。10Lの水は10kg近くになり、手提げでは長距離を運ぶのが難しくなります。背負い式なら両手が空くため、小さな子どもの手を引いたり、他の荷物を持ったりしながら運べるという利点があります。給水所が徒歩圏内にない場合や、エレベーターが止まった集合住宅で階段を上り下りする場合は、この違いが特に効いてきます。
給水拠点は意外と近くにある
「給水所までどれくらい歩くことになるのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。東京都水道局は、自宅からおおむね半径2km以内に1か所を目安として、都内213か所に災害時給水ステーションを開設する計画を持っています。距離自体はそれほど遠くない一方で、飲料水だけでなく生活用水も考えると1人1日あたり7.5〜15Lが必要とされ、運搬の負担は水量にほぼ比例して重くなります。近いからこそ、1回でまとめて運べる手段を持っているかどうかが効いてくるわけです。
容量は「一度にどれだけ運べるか」で決める
大容量の給水袋ほど一度に多く運べますが、満水時の重さを持ち上げられなければ意味がありません。目安として、大人なら6L前後、子どもや高齢者が運ぶ分は4L程度に抑えるなど、運ぶ人の体力に合わせて容量を分けて用意するのが現実的です。1つの大容量タンクに頼るより、中容量を複数人で分担する形の方が、実際の災害時には機能しやすいでしょう。
製品スペック比較(独自集計)
各社公式サイト・ECサイト掲載の公開情報をもとに、当サイトで仕様を集計しました。
| 製品名 | タイプ | 容量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 非常用 背負い式飲料水袋(あんしんの殿堂 防災館) | 背負い式 | 6L / 10L | 手提げ・リュック2WAY、注水口は給水後自動で閉じる構造 |
| 非常用給水バッグ(京西) | 手提げ式 | 5L×4個セット | 折りたたみ収納、コック付きタイプあり |
| 非常用 給水袋 10L コック付き | 10L | 1,000円台〜 | |
| 背負い 給水タンク 20L | 20L・背負い | 3,000円台〜 | |
| ウォータージャグ 折りたたみ 5L | 5L | 1,500円台〜 |
※価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各ECサイトで最新情報をご確認ください。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
よくある質問
給水袋はどこで手に入りますか?
Amazonや楽天市場などのECサイト、ホームセンターの防災コーナーで購入できます。自治体によっては給水訓練時に配布している場合もあるため、お住まいの自治体の防災情報も確認してみるとよいでしょう。
ポリタンクではだめですか?
ポリタンクも運搬には使えますが、持ち手が硬く長距離を歩くと手が痛くなりやすい、背負えないといった点があります。給水袋(特に背負い式)と用途によって使い分けるのも一つの方法です。
使わないときはどう保管すればよいですか?
多くの給水袋はビニール製で折りたたんで収納できます。防災リュックの中にコンパクトに入れておけば、いざというときすぐ持ち出せます。
まとめ:今日からできる3つのアクション
自治体のハザードマップや防災ページで、最寄りの給水拠点を事前に把握しておきましょう。
誰が何Lを運べるか、家族構成に合わせて必要な給水袋の本数を決めましょう。
特に集合住宅や給水所まで距離がある家庭は、背負い式を優先的に検討しましょう。
参考にした情報源
- あんしんの殿堂 防災館「非常用 背負い式飲料水袋 6リットル用/10リットル用」製品ページ
- Amazon「【京西】非常用給水バッグ ウォーターバッグ」商品ページ
- 東京都水道局「災害時に水を配る場所 ~災害時給水ステーション~」
- 各製品のAmazon・防災館記載スペック(2026年9月時点、当サイトにて集計)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。
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4 thoughts on “給水袋・ウォーターバッグの選び方|給水所からの運搬で後悔しないために”