最終更新日: 2026年9月27日
避難する道中、頭上からガラスの破片や瓦、看板が落ちてくることがあります。家具の固定や感震ブレーカーが「自宅の中」を守る対策なら、ヘルメットや防災ずきんは「外に出た後」の頭を守る備えです。
備えは住まいの地震対策全般だけで完結するものではありません。全体のバランスを見たい方は防災レベル診断(10問)で現状を把握しておくと、優先順位がつけやすくなります。
「労・検」マークを確認する理由
ホームセンターやネット通販には、見た目が似ていても安全性能に差のあるヘルメットが並んでいます。信頼できる目安になるのが「労・検」マークです。これは厚生労働省が定める国家検定に合格した製品に刻印される表示で、一定の衝撃吸収性能をクリアしていることの証明になります。ヘルメットの規格は大きく3種類あり、地震で頭上から物が落ちてくる状況を想定するなら「飛来落下物用」を選びます。工事現場で使う「墜落時保護用」や「電気用」とは目的が異なるため、パッケージの表示を確認しておきましょう。内部には頭を衝撃から守るハンモックテープ(帽体と頭の間にすき間を作る構造)が入っているかどうかも、性能を見極めるポイントです。
折りたたみ式は「収納性」と「規格適合」の両方を見る
玄関や車のトランクに常備するなら、折りたたみ式が場所を取りません。製品によっては厚さ3.3cmほどまで薄くなり、引き出しにも収まります。ただし折りたためることと安全性能は別の話です。折りたたみ構造であっても、飛来落下物用の国家検定に合格しているモデルを選ぶようにしてください。
意外と難しいのが「いつ被るか」というタイミングです。地震の揺れそのものへの備えとしても、揺れが収まった後の避難行動中の落下物対策としても、ヘルメットは役立ちます。ただし、揺れている最中に慌てて取りに行くのは危険です。枕元や玄関など、体を動かさずに手が届く場所に置いておくことで、両方の場面に対応しやすくなります。
子どもには「防災ずきん」という選択肢
小学校でおなじみの防災ずきんは、日本防炎協会の認定を受けた製品が主流です。ヘルメットと違って教室の椅子の背もたれや座布団としても使えるため、普段の生活動線の中に置いておきやすいのが特徴です。耳の部分に穴が開いている製品なら、避難誘導の声も聞き取りやすくなります。落下物からの保護に加え、火災時に頭髪や首回りを熱から守る効果も期待されています。
製品スペック比較(独自集計)
各メーカー公式サイト・Amazon・価格.com掲載の公開情報をもとに、当サイトで仕様を集計しました。
| 製品名 | 種別 | 規格・仕様 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| トーヨーセーフティ ヴェンティー NO.390F-OTSS-W | ヘルメット | UVカット99.9%のひさし、特殊ハードコーティング | 5,500円(税抜) |
| DICヘルメット IZANO2(イザノ) | 折りたたみヘルメット | 飛来落下物用・墜落時保護用の両規格対応、9色展開 | 5,000円台 |
| アイリスオーヤマ 防災用たためるヘルメット HM-O1 | 折りたたみヘルメット | コンパクト収納 | 5,210円(税込) |
| 防災ずきん(日本防炎協会認定品・小学生用) | 防災ずきん | あご紐調整式、耳穴付き | 3,300円〜 |
| 防災 ヘルメット 収納 バッグ | ― | 1,500円台〜 |
※価格・仕様は変動する場合があります。購入前に各ECサイトで最新情報と検定マークの有無をご確認ください。
こんな人は、まだ買わなくてもOK
- 水の備蓄がまだできていない
- 携帯トイレの備蓄がまだできていない
- 防災リュックの中身が整っていない
- 集合住宅で保管場所を確保しづらい
こんな人は検討していい
- 在宅避難を想定している
- 停電時も冷蔵庫を維持したい
- 医療機器など電源が必要な機器がある
おすすめ製品
ここからは、備えガイド編集部が公開情報をもとに選んだ商品です。編集部が実際に購入・使用したレビューではありません。
トーヨーセーフティ ヴェンティーの購入者評価を見る(良い2・気になる1)
レビュー確認日: 2026年9月15日時点(複数のレビューサイト・購入者の声を基に当サイトで要約)
良いという声
- 前後左右の大きな通気穴で通気性が良いという評価
- つや消しのデザートカラーなど珍しいカラー展開を評価する声
気になるという声
- やや重さを感じるが、安全性を考えれば許容範囲という声
よくある質問
自転車用ヘルメットで代用できますか?
自転車用ヘルメットは走行中の転倒を想定した規格で作られており、上からの落下物に対する性能とは基準が異なります。防災用には、飛来落下物用として検定を受けた製品を選ぶことをおすすめします。
ヘルメットと防災ずきん、大人はどちらを選ぶべきですか?
どちらでも一定の保護効果は期待できますが、より高い強度を求めるなら国家検定合格品のヘルメットが安心です。防災ずきんは主に子ども向けとして普及しています。
何個備えればよいですか?
家族の人数分、それぞれの体格に合ったサイズを備えるのが基本です。車を使うことが多い家庭では、車内にも1つ常備しておくと安心です。
保管場所はどこがよいですか?
玄関や寝室の枕元など、避難時にすぐ手に取れる場所が基本です。折りたたみ式であれば、収納棚の隙間や車のトランクにも置いておけます。
まとめ:今日からできる3つのアクション
すでにお持ちの場合は、「労・検」マークと規格(飛来落下物用)を確認しましょう。
サイズや色を確認しながら、家族全員分を用意しましょう。
玄関や寝室など、避難時の動線上に保管場所を決めておきましょう。
参考にした情報源
- Impress Watch「防災ヘルメットは折りたたみ式もOK? 選び方を防災士に聞いた」
- 家族を守る防災ポータル「防災ヘルメットおすすめ10選!選び方や備蓄方法も解説」
- DICヘルメット「IZANO2」製品情報、トーヨーセーフティ「NO.390F-OTSS-W」製品情報
- アイリスオーヤマ「防災用たためるヘルメット HM-O1」製品情報
- 各製品のAmazon・価格.com記載スペック(2026年9月時点、当サイトにて集計)
お住まいの地域によって、想定される災害や必要な備えは異なります。都道府県・市区町村別の防災情報を確認してみましょう。
地域別の防災情報を確認する →この記事について
この記事を書いた人: 備えガイド運営事務局
情報源: 気象庁・内閣府・消防庁・国土交通省・自治体などが公表している情報、および製品メーカー・販売元が公開している仕様情報をもとに作成しています。実数(公的データ・公式スペック)以外の統計・レビュー・体験談は創作していません。
商品情報について: 本ページの商品情報は、メーカー・販売元の公開情報や複数のレビューサイトの傾向をもとに、防災用途の観点から当サイトが整理したものです。編集部による実使用レビューではありません。
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3 thoughts on “防災ヘルメット・防災ずきんの選び方|「労・検」マークとは”